4月12日 講義
- kokugakukou
- 7 日前
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更新日:6 日前
講義内容 :①楢崎皐月とカタカムナの歴史
②相似象学・弘法大師空海論
開催日 :2025/04/12
開催時間 :①12:30-14:00
②14:30-16:00
講師 :①武田崇元・②さえぐさ誠
武田崇元第1回
【要約:武田崇元先生 第1回講義 日本CIと水穂伝に関する議論】
本講義では、日本CI運動の背景や歴史、また山口志道による『水保伝』の構造と思想について深く掘り下げた議論が展開された。
冒頭では、日本CI(日本クリエイティブ・インテリジェンス)に関して過去の活動や関係者とのやりとりが述べられた。特に、「知らない世代」が増えるなかで、当時の価値観や言葉の扱いがどのように理解されにくくなっているかが話題となった。
後半は、水穂伝に関する本格的な講義となり、山口志道の思想が解説された。 彼は60歳を過ぎてから『水穂伝』を著し、その中で天地自然の水火の原理に基づく音声・言霊(ことだま)の構造を哲学的体系として提示した。
【重要な登場人物・思想の系譜】
荷田東麿 → 賀茂真淵 → 本居宣長 → 平田篤胤 → 山口志道 この流れの中で、平田篤胤は霊的世界の探求を進め、志道は「言霊学」という独自の自然哲学を展開。
【山口志道の言霊思想の核心】
「五十音」は単なる表音文字でなく、天地の原理(水火)を現す構造体であり、すべての音には“成る”という法則がある。
『水穂伝』では、あらゆる音・言葉・物の発生が「水火の働き」に由来することを、自然観・哲学・神道的視点から体系化。
漢文で書かれた序文の丁寧な解説では、「天地間の万物に“成らぬ”ものはなし」とし、音の不思議さ、妙用(仮に現れる働き)を五十音に仮託し、「字」が発生したという構造が述べられる。
【伊勢との関連・大地概念】
伊勢神宮に伝わる「太一」の儀礼と『水穂伝』の思想がリンクし、古代神道・神名・地理観とも一致。
太一=普遍の根源、天地と共に定まり、変わらぬ働きをするものとして捉えられる。
【文化的背景と受容】
山口志道の思想は、当時の公家社会においても一定の支持を受けていた。
彼の『水穂伝』は国学という枠を超え、自然哲学・霊学・宇宙論としての意義を持つ。
明治以降、西洋近代思想が支配的となった中で一時忘れ去られたが、大正期の大本教などにより再注目された。
【最後に】 この講義を通じて、現代の私たちが日本語や言霊に触れる意味は、単なる言語学ではなく、「天地自然の根本原理と共鳴すること」にあることが再確認された。
『水穂伝』序文解説 (PDF)
水穂伝序(PDF)
【さえぐさ誠先生 議事要約】
カタカムナ・日本語・言霊と歴史的文脈
開催日:2025年4月12日
次回予定:6月22日、7月13日
録音時間:1時間51分
概要
本会議では、カタカムナの構造的起源と法華経との関係性、OCR技術の課題、日本語の言語的複雑さ、満州国の歴史、さらにサンスクリット語と言霊の関係など、広範なテーマについて議論されました。
主な議題と論点
■ カタカムナと法華経の関係
「カタカムナは法華経を圧縮構造で受け継いだ」との説に注目
日本の神明体系(天之御中主など)と法華経の宇宙観との一致
■ OCR技術の限界と改善提案
漢字仮名交じり文や旧字体における誤読問題
AIによる補正+人手による最終確認の重要性が共有された
■ 満州国と日本の歴史意識
満鉄・満州国の五族共和思想とその理想
満州研究の再評価と夢の継承についての提言
■ 日本語の特異性と言語文化
漢字・仮名・音訓・敬語などの多層構造
日本語が「最も難解な言語」と言われる文化的背景の共有
■ サンスクリットと言霊の連関
サンスクリットは言霊体系の根本構造と一致
仏典理解における語源解釈の必要性が再確認された
■ 教育・国際交流の視点から
英語教育の形式主義への問題提起
外国人による日本文化の誤解とその改善策
アクションアイテム
OCR精度改善の具体策検討(AI補正と校閲プロセスの導入)
カタカムナと言霊・仏教構造の関係性の研究深化
日本語教育の構造的見直しと文化的背景の再評価